ふることのふみ



ふることのふみ



花は饗し 月はしじまを守り 我が身はいかなる場所に向かうのか 火は導き 禁じられたいとなみは やがて喜悦の中で目を閉じる 鳥は大空を自在に泳ぎ 呼応した魚が跳ぶ 我が身はいかなる場所から出でるのか 水は流れ まことの誓いは 我欲を引き連れ昇華する 閉じてゆく物語の懐に 血肉をわけた言霊をいただき 水面にうつる月のごとく 磨かれた銅の鏡にうつる一切は ただひとつの我が身となって八百万を担ぎ 幾千のいにしえを謡う まほろばに立つ 我はうた かけまくも畏き世を謡う ふることのふみ