ー我こそがこの大地ー
Pele-kumu-honua
オヘロの赤い実を喰らい キラウエアの魂たるわたくしをただの物語に作り替えたつもりのカピオラニよ
勘違いはするな
上目遣いで慄き媚びる者どもには邪険をくだすように 闘いを挑む者どもには慈悲を与えたまで
見るがいい 幾百年の時を経ても フラをもってメレをもって 我が身を称える老若男女の顔を 土のまことを知る者達の顔を
豊かになびく髪の隅々までが 嫉妬と怒りを持ち上げ快楽に踊る 噴き上げる恍惚の叫びこそはわたくしの息吹 熱の束は君臨に相応しい光る石となり 煌びやかに空を駆け上がる
語り継がれるわたくしは凶暴で美しく どこまでも傲慢で どこまでも力強くあってこその神の物語
やがて焼けた石の礫を握りしめながら 聞こえるか、聞こえてくるか 長く深い遠吠えは 豊かな創造への序曲と知らしめる 再生は再びの共生を許し ひざまずく者達の目に宿る我がマナへの誓約 見るがいい 新しい命を宿した大地を祝い 舞い飛ぶイイヴィが声を上げる わたくしがペレ
さあ、どきなさい