白に溺れて

白に溺れて


白の花ばかりを愛する人 可憐で純真な闇に包まれて 泣くのでしょう ​ 地面から眺める空が こころを引き裂きいたぶるのだと 泣くのでしょう ​ 薄く伸びる光の帯に絡まれながら流す涙は もう充分に 蜂蜜のように甘く甘く 染みをつけたでしょ ​ 泣きなさい 彷徨うところの闇こそを抱きしめながら 安楽の時間へと落ちてゆきなさい 白の花ばかりを愛する人 そうやってあなたはやがて 滑稽なほど色とりどりの花に顔をうずめながら ​ 口角をあげたまま 眠るのでしょうから

 © 2017 Midori Yoshida