背中越しに秋

背中越しに秋


きらめく熱い喧騒にからだを揺らした

それはほろ苦い白昼夢だったわね

情熱の踊り子たちが

手を取り合ったまま

ほら、舞台のそでへとからだを隠す

背中越しに見つけた柔らかい風に乗る

色付く少し前のひらりとした一葉

何もかも陽気な太陽のせいにして

昨日見た夢はどこかにしまっておきましょう

淡いベルベットに手を通したら

ゆるめた目元に気がついた

わたしは今頷いた?

誰に向かってか口にしてそれからまた

優しい手ざわりの 本のページをめくった

 © 2017 Midori Yoshida