同胞の声

同胞の声


西陽を受けた一樹の前に立ち いつか聞こえるのだろうかと 耳をすます ​ 土をかぶった根の奥から 風を受けて揺らぐ枝先から 声は聞こえるのだろうかと 耳をすます ​ やがて落ちるとわかり施された化粧は 哀しみの色なのか 喜びの艶なのか ​ 遥か昔からそびえ立つ一樹の声 ​ 何故生まれてきたのかと 問い続けた日々の終焉に 答えはあるのか 聞こえてくるのか ​ 遠く遠く 同胞(はらから)の声が