迷い人

迷い人


迷い道に唾を吐いてわたしは

躊躇いがちに上を見た

どこから行っても大人になると

そんな言葉をかけるでも無く

仕切りのない輝く夕暮れが

さかんに雲を見送っていた

ポケットにしまったガラクタを

わたしは一度だけ

強く握りしめた