宿る

宿る


白く細い月の先端から したたり落ちる薄い記憶の羽を掴んだ ​

それは真新しい産声を呼ぶ透徹した意思 微弱な熱をもつ揺らめきの中から見上げた時 月は満ちる日に向かい輝きをまとう やがて記憶の羽はかすかに動きはじめ ​ わたしは わたしが宿ったのだと 知った