宿る宿る白く細い月の先端から したたり落ちる薄い記憶の羽を掴んだ それは真新しい産声を呼ぶ透徹した意思 微弱な熱をもつ揺らめきの中から見上げた時 月は満ちる日に向かい輝きをまとう やがて記憶の羽はかすかに動きはじめ わたしは わたしが宿ったのだと 知った詩【生】
宿る白く細い月の先端から したたり落ちる薄い記憶の羽を掴んだ それは真新しい産声を呼ぶ透徹した意思 微弱な熱をもつ揺らめきの中から見上げた時 月は満ちる日に向かい輝きをまとう やがて記憶の羽はかすかに動きはじめ わたしは わたしが宿ったのだと 知った