The subconscious


The subconscious


夜明けの静けさの中で 繰り返し置き去った影

今日も来たかと眉を上げるお前は 滑稽に飛び跳ねる 異国の帽子屋のまねごとか 宮廷に巣食う 慇懃無礼な道化師か

「おやおや、神であっても影はついて回るのだぞ、ほれ」

あちらにもこちらにも見えるのは いつものように 影と名のついた顔の不確かな存在 気まぐれに歌う者 算盤をはじく者 頷きながらおかしな絵を描く者 赤く光る玉を愛おしげに抱く者 何を聴いても答えずに 静かにしろとポーズをとる者 「どうした ついてこいと言って欲しいのか」 結局は迷子のまの字も言えぬまま 睨み合った時間 今日もまた 置き去りにする影の気配を振り切って 白々とする世界に手を伸ばす わたしは何を確かめようとしたのか 疼く背中にあるものを 夢と呼ぶのか 無意識と呼ぶのか