月の影 詰問


月の影 詰問


青白い月影が 目立ち始めた皺を晒す 満ち足りた夜の数々は もう望むべくもなく 漆黒のカラスがよこす 憐れみの眼差し あなたがいなくなってから 空っぽの鳥籠のような静かな時間に 仮縫いの服が手足を引っ掻く音がする 戸棚に溜まった白い埃は 鈍い光を帯びて 掠れてゆく口笛だけのメロディー 何度も何度も声を殺した 艶を失った髪を噛むように 望まないことを望んだのは わたしのほう でも

どっちにしたって憐れみは慣れっこ 月が欠けた夜に ねえマリー 帰ってくるでしょ